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【イベントレポート】

Ethernet PONでFTTHを低価格化
三菱電機が業界最小の終端装置を開発

■URL
http://www.mitsubishielectric.co.jp/news/2003/0213-z.htm

 三菱電機は、従来よりも低コストで構築できる「Ethernet PON」によるFTTHシステムを開発した。13日、アナリストや報道関係者を対象とした開発成果披露会が神奈川県鎌倉市にある同社の情報技術総合研究所で開催され、その概要が紹介された。

 PON(Passive Optical Network)自体は、Bフレッツのニューファミリータイプでもすでに取り入れられている方式。局から加入者宅までの間にスプリッターを設置することで光ファイバーを分岐し、一部の区間を複数の加入者で共用することで加入者あたりのコストを低く抑えられるのがメリットだ。

 三菱電機が開発したシステムはその名の通り、PONシステムでEthernetフレームを透過転送するようにした製品である。これをATMで行なう方式のシステムよりも終端装置を小さくでき、コストも抑えられるという。

 もちろん、専用線サービスなどATMのほうが有効な用途もあるが、同社では、日本のFTTHではベストエフォートのインターネット接続がメインになるだろうと判断。仕組みが単純で機器コストを抑えられるEthernetを採用し、結果として従来製品の約半分の大きさ/重さで業界最小の終端装置を実現した。

 PON方式ではその一方で、回線距離の異なる複数の加入者のトラフィックを多重化するため、特に上り方向についてはタイミング補正などのアクセス制御が複雑になり、逆にネットワーク構成の制約になる場合もあったという。

 これに対してEthernet PONでは、局側装置から各加入者の終端装置に対して順番に送信許可を与えていくことでEthernetフレームの衝突を避けるというポーリング方式を採用。1回の最大伝送時間を加入者ごとに局側から個別設定することも可能で、最低帯域保証サービスも提供できる。同社では今後、VoIPやストリーミングの普及により、帯域保証がFTTHシステムに必要不可欠な機能になると見ているという。

写真左の手前にあるのが加入者宅の終端装置で、右奥に見えるのがスプリッター。スプリッターは無給電で稼働し、実際の製品はこの半分程度の大きさになるという。局側装置はモジュール1枚につき32回線/最大256回線収容可能だ。ADSL単体モデム程度の大きさの加入者宅終端装置の内部(写真右)

 開発成果披露会は、「数年後に製品になっていく」(野間口有代表取締役社長)という最新のコア技術の紹介を目的としたイベント。世界最長距離の87kmで成功した量子暗号通信システムやギガビットイーサネットのワイアレートを達成したというIPSEC対応のVPN装置、高速ルーター間を接続するための40Gbps光送受信機など20以上の技術が展示されたが、その中にあってEthernet PONシステムはすでに製品にも投入済みで、電力系通信事業者を中心に営業をかけているとしている。

1Gbpsのワイアレートを達成したというIPSEC対応VPN装置「Cryptopia1000」(写真左) と、毎秒1,800万パケットのIPプロトコル処理を実現したというPacket Over SONET準拠10Gbps回線インターフェースカード(写真右)

(2003/2/13)

[Reported by nagasawa@impress.co.jp]

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