【業界動向/eラーニング】
NHK学園がeラーニングに対応、高等学校コースをネット化へ
■URL
http://www.ibm.com/news/jp/2003/02/02171.html (日本IBMのリリース)
http://n-gaku.mediagalaxy.ne.jp/senior_high_school/ (NHK学園 高等学校コース)
学校法人日本放送協会学園(以下NHK学園)は、2003年4月からeラーニングへの対応を開始すると発表した。システムは日本IBMが一括して提供する。
NHK学園は1962年に開設した学校法人で、通信制の高等学校としてこれまでに4万7,000人以上が卒業している。また1975年から展開している生涯学習通信講座は、現在100以上の講座を提供中で、受講生はのべ429万人に達しているという。
同校は2002年よりeラーニングシステムの研究開発を進めており、この4月から高等学校コースの科目指導の一環として「ネット学習」を開始する。これは理科総合A、理科総合B、英語I、倫理を対象に、これまで郵送で行なっていた課題の添削指導などをオンライン化するもの。従来、課題の添削には2週間前後かかっていたが、これが数時間で行なえるようになるほか、生徒の理解度に合わせたインタラクティブ性の高い教材が提供できるという。また掲示板などで生徒同士のコミュニケーション向上を図るほか、将来的にはオンラインでの共同学習や課題作成なども実現する方向だ。
NHK学園によれば、現在高等学校コースの受講者は約6,400人で、うち7割がPCを持ち、そのさらに6割がインターネット接続環境を持っているという。同校では「ネット学習」を、各教科100名前後を目安に、コースの選択肢の1つとして提供していく。また平成16年度には「ネット学習」の本格運用を開始する予定で、3カ年計画で“ネットで学べるNHK学園高等学校”の実現を図る。
(2003/2/18)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]
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