【新技術】
Webの“トレンド”を発見する新手法を コーネル大学教授が提案
■URL
http://www.news.cornell.edu/releases/Feb03/AAAS.Kleinberg.bursty.ws.html
ある時期にWebで話題にのぼることが多い、いわゆる“トレンド”を発見する手法を、米Cornell大学(以下コーネル大)の教授が提案した。この手法は、社会学者がさまざまなblogで話題になっているトレンドを発見したり、テロリストのメールをスクリーニングすることで危険を察知したりといったことに応用できるかもしれないという。
この手法を提案したのは、コーネル大コンピューターサイエンス学科教授のJon Kleinberg氏。教授はテキストの中に現れる言葉の出現頻度に加えて、その頻度が時間の経過とともにどれだけの割合で増加するかを調査。この増加率が激しく上昇した言葉を、“流行語”と特定づけた。この手法は、通信ネットワークのふるまいを解析するための確率モデルに動機づけを得ているという。
教授はこの手法を、19世紀半ば以来の米国一般教書演説に適応した。すると、コンピューターは米国の歴史を全く知らないにもかかわらず、その時々の歴史的トピックが浮き上がってくることが判明した。こうしたことから、この手法は時間軸に沿ってトレンドを調べるサーチエンジンやデータマイニングなど、さまざまな局面で有効に活用できる可能性があるとしている。
(2003/2/19)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com) ]
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