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PHSデータ通信「b-mobile」が公衆無線LANサービス「HOTSPOT」に対応■URL 日本通信は、同社が運営するカード型PHSを利用したデータ通信サービス「b-mobile」のユーザー向けに、NTTコミュニケーションズの公衆無線LANサービス「HOTSPOT」が利用できる「無線LANローミングサービス」を3月下旬より開始する。ユーザーは追加申し込みなどの必要なく、b-mobile2日分の料金と相殺してHOTSPOTを1日利用できる。 b-mobileは、DDIポケットのPHS網を利用し、MVNO(Mobile Virtual Network Operator)形式で提供するサービス。今回のHOTSPOT対応により、b-mobileユーザーは低速ながら全国に広いネットワークを持つDDIポケットのPHS網に加え、利用場所が限定されるものの最大11MbpsのIEEE 802.11bおよび最大54MbpsのIEEE 802.11aという公衆無線LANサービスを利用できる。 無線LANローミングサービスを利用できるのは、カード型PHS「U100」、コンパクトフラッシュ型PHS「U100C」、128kbpsのパケット通信に対応したカード型PHS「BMH10-J」のいずれかを利用、合わせて日本通信がセット提供する1年間または6カ月のインターネット接続サービスに加入するユーザー。なお、メール専用サービス「U-MAIL」のユーザーは無線LANローミングサービスの対象外となる。 利用に当たっては追加で申し込む必要はなく、対象ユーザーであればb-mobileのIDとパスワードでそのままHOTSPOTを利用できる。HOTSPOTの利用期間は午前5時から翌日5時までを1日とし、HOTSPOTを1日利用するごとに、b-mobileの利用期間が2日分短縮される仕組み。なお、HOTSPOTを利用するための無線LANカードはユーザーが用意する必要がある。 日本通信では、今回のNTT Comとの提携をはじめとして、今後も公衆無線LANサービスのと提供を予定しているという。また、FOMAやCDMA2000 1x EV-DOといった第3世代携帯電話のデータ通信サービスも対応を進めていくほか、無線LAN機能とPHSデータ通信機能を兼ね備えたデータ通信用PCカードも開発を検討。IEEE802.11aやIEEE 802.11bに加え、現在正式仕様を策定中のIEEE 802.11gも含めて開発を進めていくという。
(2003/2/20) [Reported by 甲斐 祐樹] |
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