【業界動向】
富士通のComet DVIPsecシステムで実現
遠隔手術のDVストリーミングを
リアルタイムで暗号化
■URL
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2003/02/19.html
富士通研究所と富士通は19日、デジタルビデオ(DV)の映像をリアルタイムで暗号化してストリーミング送信できる技術「Comet DVIPsec」が遠隔手術の支援システムとして採用されたと発表した。13日に愛媛県立中央病院と東京大学医学部附属病院の間で行なわれた遠隔手術で性能が実証されたとしている。
今回の遠隔手術は、愛媛県立中央病院から内視鏡映像を送信し、東京大学医学部附属病院の専門医がこれを見ながらアドバイスをするというもの。両病院に2社の開発したComet DVIPsecマシンを設置し、JGN(Japan Gigabit Network)などを通じて通信した。
Comet DVIPsecでは、1Gbps以上のIP処理能力を持つネットワークプロセッサーに暗号処理をさせることで、無圧縮のDV映像を0.1秒未満という低遅延で暗号化して送信することが可能。暗号化は、トリプルDESの168bit暗号鍵256個をパケットごとに切り替えることで安全性を確保しているという。
こういった点が、映像品質とリアルタイム性とともに、患者のプライバシー保護も求められる遠隔手術において高く評価されたとしている。Comet DVIPsec関連製品は、2003年度第1四半期に富士通から商品化される予定だ。
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(2003/2/20)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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