【業界動向】
Javaを身に付けたいなら岐阜県へ
大垣市に技術者育成センターがオープン
■URL
http://www.pref.gifu.jp/
http://www.softopia.or.jp/
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東京都内で20日、SJ-ONICに関するアライアンスの調印式が行なわれた。写真は、梶原拓・岐阜県知事(右)とサン・マイクロシステムズの菅原敏明代表取締役社長(左) |
岐阜県、財団法人ソフトピアジャパン、サン・マイクロシステムズ、伊藤忠テクノサイエンス(CTC)、アソシエント・テクノロジーは20日、Java技術の総合支援拠点「ソフトピアジャパン・オープンネットワーク・イノベーションセンター(SJ-ONIC)」を4月より開設すると発表した。Java技術者の育成を中心に、コンサルティングや情報提供などにも取り組み、岐阜県のIT産業の育成を図る。
SJ-ONICは、大垣市内にあるIT開発の集積地「ソフトピアジャパン」内に開設。すでにここに拠点を持っているサン、CTC、アソシエントの3社が、これまでの育成事業のノウハウなどを持ち寄って共同で運営する。学卒者や離職者など主に個人を対象として年180人の技術者育成を目指す。さらに、このうち優秀な技術者60人程度を地場のベンチャー企業などで雇用していく計画だ。これにより、岐阜県にJava技術者が集積するとしており、現在首都圏に集中しているというシステム開発市場に食い込んでいきたい考えだ。
岐阜県ではすでに高校生を対象としたJava技術の研修事業で成果を上げた実績があるとしており、SJ-ONICはこれを大きく発展させたものとなる。梶原拓・岐阜県知事は、「地域では中長期のプロジェクトが向いている。とりわけ人づくりを進めるべき」と強調。それを実現するSJ-ONICの運営について、岐阜県は環境整備や受講者募集などの面で協力していく。
サンによれば、Java技術者の育成事業は民間企業などで多く行なわれているが、雇用まで見据えた育成拠点はこれが日本で初めてではないかとしている。
(2003/2/20)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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