【新製品】
ノベル、Webサービス開発環境
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ノベルの吉田仁志代表取締役社長 |
米Novellは2002年7月に、Webサービスなどのアプリケーション開発を行なう米Silver Stream Softwareを買収、Webサービス市場への参入を表明していた。今回の新バージョンは、同社が展開していた開発環境「SilverStream eXtend」を「Novell exteNd」と改めて新たに展開するものとなる。
「Novell exteNd」は、J2EE(Java 2 Platform Enterprise Edition)上で稼動するWebサービスを短期間に開発するための開発統合環境となる。短期間でのWebアプリケーション開発に加え、既存システムへの修正を加えずにWebサービスへの統合を可能としている。またセキュリティ製品群「Novell Nsure」シリーズとの連携で、高度なセキュリティ管理も実現という。
「Novell exteNd 4.1」は、既存システム連携やビジネスプロセス定義のためのビジュアル開発ツール「Novell exteNd Composer 4.1」、企業ポータル構築用フレームワークの「Novell exteNd Director 4.1」、J2EE対応のWebアプリケーションサーバー「Novell exteNd Application Server 4.0」の、3つの主要コンポーネントで構成されている。アプリケーションサーバーはJ2EE1.3に対応しているほか、IBMの「WebSphere Application Server」、BEAの「WebLogic Application Server」にも正式対応することで、他社サーバー上でのWebサービスの相互運用性とパフォーマンスを向上しているという。
価格は主要コンポーネントを含んだオールインワンで1,260万円から(1ライセンス)。コンポーネントごとの価格は、「Novell exteNd Composer 4.1」が540万円、「Novell exteNd Director 4.1」が840万円、「Novell exteNd Application Server 4.0」が70万円からとなる。ノベルでは販売パートナー企業による展開を図る方向で、Webサービス開発環境市場を今年度60億円と予測、うち10%のシェア獲得を目標としている。
(2003/2/20)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]