【新製品】
携帯電話からの遠隔操作や監視機能を提供松下電工、マンション向けIT化製品
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エミット・マンションシステムの構成図 |
松下電工では基幹事業の1つとして、住宅やビルの電気設備や、来客報知やセンサー機器、LAN配線システムなどの情報インフラ設備を提供する「情報機器事業」を展開。マルチメディア配線システムや録画可能なカラーモニター付きインターホンなど、住宅内の情報化をテーマとした商品などを提供している。この事業の一環として、ピッキングなど集合住宅における犯罪の増加や、ブロードバンド回線や携帯電話の普及といった社会的な状況を踏まえ、「エミット・マンションシステム」を打ち出す形だ。パーソナルセキュリティの向上や気がかり解消サービス、マンション管理業務支援サービスなどを実現し、入居者の満足度を高める製品になるという。
「エミット・マンションシステム」では、マンション各戸のインターホンシステムとLAN回線を、マンション構内に設けられたゲートウェイに接続することで、遠隔地からの自宅監視やネットリモコンなど、多彩な機能を実現する。また契約マンションのゲートウェイと松下電工のデータセンターを接続することで、導入やメンテナンスコストを抑えられる面があるほか、マンションとセンターのそれぞれにVPN装置を設置することで、セキュリティにも配慮するという。同システムが提供する主な機能は以下の通り。
・パーソナルセキュリティ
携帯電話を活用して、、外出先から自宅の監視や機器コントロールができる。出かけた後での戸締り確認・施錠や、防犯警戒セットなども可能。また外出中に住戸内のセンサーが稼動すると、携帯電話へ通知する。
・生活便利サービス
不在時の来客者を録画しメールで通知するサービスや、共同玄関で家人のIDを認識しての帰宅通知、携帯電話への宅配ボックス着荷や来客の通知などを行なう。外出先からのエアコン・照明器具などの遠隔操作にも対応。
・気がかり解消サービス
キッズルームや駐車場など、共用部分のカメラ映像を自室から閲覧する。また自宅をモニター中に、室内に居る家族に不測の事態が起こった場合、管理会社に即座に通知できる。
・マンション管理業務支援サービス
管理会社から住人の携帯電話・PCへのお知らせ配信や、共用部のモニター監視、 警報音が止まらない時の停止操作などができる。
松下電工では今後新築マンション案件を主体とした展開を図る方向で、初年度で約1万戸への導入を目標としている。
(2003/2/25)
[Reported by aoki-m@impress.co.jp]