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NTT-ME講演「携帯電話と無線LANを統合した新たな電話サービス」

■URL
http://www.ric.co.jp/expo/ip2003/
http://www.telesa.or.jp/voip/

NTT-ME サービスイノベーション本部の
竹下健一ネオモバイル事業部門長

 NTT-ME サービスイノベーション本部 ネオモバイル事業部門長の竹下健一氏は、IP.net JAPAN 2003のコンファレンス「IP電話市場の最新トレンド」で、『無線LANプラットフォームサービス「NeoMobile」について ~国際ローミングによるISPフリーと無線IP電話~』と題し、同社が実施している公衆無線LANの試験サービス「ネオモバイル」および無線LANを利用したIP電話トライアルについて講演を行なった。

 ネオモバイルは2002年8月に東武鉄道、相模鉄道、コンビニエンスストアのam/pmなどで試験サービスを開始。2002年10月からはPDAを利用したIP電話サービスのトライアルを実施している。試験サービスは2003年1月9日に一時休止されているが、JR東日本が2月20日から再開した無線LANの実験サービスに対して春頃をめどにローミング対応するほか、JR東海と共同で東海道新幹線「のぞみ」の停車駅における無線LANの試験サービスを4月より実施する予定だ。

 竹下氏はネオモバイルについて「ブロードバンド化によってコンテンツの容量も大きくなっている今、従来の携帯電話では提供できないサービスを無線LANの中で提供していく」と説明した。また、ユーザーの動線上を狙って的確にサービスエリアを拡大していくほか、サービスの対象をビジネスユーザーだけでなく、10代の若者にも利用できるような幅広いサービスを提供していくという方向性を掲げた。料金体系も時間課金、日課金、週課金など多様な形態が必要であるという。

 サービス名称の「ネオモバイル」については、これまで棲み分けがなされてきた携帯電話と無線LANを融合した新たなサービスという位置付けであるという。無線LANがPDAを利用してIP電話機能などをサポートし始める一方、携帯電話も第3世代携帯電話が高速データ通信に対応しつつある現在は、これらの長所を兼ね備えたサービスが今後は期待できるとした。


無線LANと携帯電話・PHSのローミングサービス

 現在さかんに騒がれているIP電話サービスについて竹下氏は、一般家庭の電話機が利用されなくなっている現状を指摘。このため竹下氏は「お茶の間の電話をIP電話化するだけでなく、“楽しい”という概念を取り入れる必要がある」とコメント。また、一般加入電話は「実は音声品質はそれほど高くない」サービスであり、ブロードバンド環境を利用すれば超高品質な電話サービスも提供できると語った。

 公衆無線LANを利用したIP電話サービスについては「携帯電話よりは安価な料金で提供できるものの、使い勝手といった要素ではまだ携帯電話が優位」と指摘。また、ユーザーにとってもPDAで通話するというスタイルはまだまだなじみがなく、ほとんどのユーザーにとって「電話は電話機でするもの」という感覚が強いという。このため竹下氏は「モバイルIP電話サービスの端末はできるだけ電話機に近いほうがいい」とコメント。その点から、携帯電話端末などに無線LAN機能などを搭載するという方向を検討しており、携帯電話事業者などのキャリアにもそういった話を持ちかけているという。

 ネオモバイルの正式サービス開始時期については、「4月に開始するJR東海との試験サービスを1つの大きな課題として捉えている」とコメント、ネオモバイルとしての正式サービスはそれ以降になるとした。また、この試験サービスでは無線LANと携帯電話・PHSとのローミングについて試験が行なわれる予定だ。具体的にはカード型PHSなどのデータ通信端末を利用し、無線LANサービスエリア以外では携帯電話・PHSを利用してパソコンやPDAから音声通話をサポートする仕組みだという。

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(2003/2/26)

[Reported by 甲斐 祐樹]

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