【業界動向】
Nielsen//NetRatings調査、欧州では1年間でネットゲーム利用倍増
■URL
http://www.nielsen-netratings.com/pr/pr_030219_uk.pdf
Nielsen//NetRatingsがこのほど発表した欧州地域におけるネットゲームに関する調査によると、欧州におけるネットゲーム利用は、2003年1月現在で590万人と、前年同月の280万人に比較してこの1年間で倍増していたことが明らかになった。
国別には、独がトップで155万人弱、僅差で仏が続く。この後、110万人強のオランダ、105万人の英国が4大「ゲーム大国」といえる。5位以下はかなり離れており、イタリアの30万人、スペインの20万人、スウェーデンの15万人などとなっている。昨年は、100万人強の独、80万人の仏、45万人の英国、オランダの25万人などと比べて軒並み大幅増となった。ネット大国の英国のネットゲーム利用が少なく、オランダが英国より多くなっているということが特徴的だ。オランダのネットゲーム普及率は米国をも超えているという。
欧州で遊ばれているネットゲームとしては、例えば、単純なカードゲームから、EverQuestのような多人数が参加できるアーケードゲームなどが挙げられている。neopets.comのようなコミュニティーゲームのようなものも人気のようだ。
ネットゲームが急激に普及した理由としては、ネット技術が改善したことや、ブロードバンド技術の普及、ゲーム文化自体の普及などがあるという。その中でもブロードバンドの急激な普及がネットゲーム普及の原動力のようだ。実際に、ブロードバンド普及率は、仏、スペイン、オランダで30%を超え、スウェーデン、独、スイスで20%を超えている。英国も20%に迫ろうとしており、イタリアでも12%に達している。
ゲームは、ネットサイトにとっても魅力的だ。サイト訪問時間はニュースサイトで1カ月平均13分なのに対して、ネットゲームサイトでは1カ月平均で2時間にもなる。ネットゲームサイトの利用者は、男女別では男性が女性の2.5倍となっており、年齢層では12~24歳の若い層が中心。しかしオランダでは男女差がなく、ネットの普及率の高さを示しているともいえる。
(2003/2/26)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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