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~「コピーはいくらでも作れるが、利用ができないシステム(パステル)」パステル、デバイス毎にIDを振る著作権暗号保護ソフト
パステル株式会社は、同社が開発した認証暗号システム「Quasar Unit」を利用して、デバイス毎にIDを振ることにより著作権を保護する暗号保護ソフトの販売を開始した。 このシステムは、CPUやUSBキー、SDカードなどのデバイス固有のコードからそのデバイス固有のIDを作成し、そのIDでのみ有効なパスワードを発行することによってデータ複製によるコンテンツの不正利用を防ぐためのソフト。 従来の方法では、コンテンツ側にIDとパスワードを発行していたため、デバイスが変わっても利用が可能だった。しかしこの方法では、コピーは何回でもできるが、異なるデバイスに移した際には移動先の固有IDを参照し、その固有ID用のパスワードが再度必要になるため、コピーして不正利用しようとしても“再度ライセンスを購入しなければ起動しない”状態となる。 具体的には、パステルが配布する暗号化ソフトをユーザーがインストールし、そのソフトを立ち上げて、そのデバイス固有のIDを取得する。その時のIDを仮に「A1242」とすると、対応コンテンツを導入する際にコンテンツホルダーから「A1242」専用のパスワードを貰うことによって、コンテンツが初めて利用できるようになるというもの。対応コンテンツは、MP3ファイルやMPEG-2ファイル、JPEGなどほとんどのデジタルデータに対応できるという。同社では、この著作権保護ソフト配信ソフトウェアをコンテンツホルダー向けに、システム利用料を年額50万円、ライセンス料を販売価格の10%で販売する。 パステル代表取締役の深谷博美氏は、「このソフトは、本来ハードウェア側で行なう理想の認証暗号システムをソフトウェア化したものだ。デバイス毎にIDを振ることで“コピーはできるもののライセンスを買わないと利用できない”という状態を実現した。しかし、コンテンツ提供者側の視点で作ったものなので、まだまだユーザビリティの向上が必要だ。今後は、認証の自動化などのユーザビリティ向上を目指していきたい」と語った。
(2003/2/28) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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