【セキュリティ】
Pythonで暗号プログラミングを簡単にするツールキット「ezPyCrypto」が公開
■URL
http://www.freenet.org.nz/ezPyCrypto/
プログラミング言語Pythonを使って簡単に暗号プログラミングができるツールキット「ezPyCrypto」が公開された。多くの場合、自作プログラムに暗号機能を組み込む際にツールキットやライブラリを利用するだけでも、暗号用語に関するさまざまな知識や大量のソースコードを書く必要があったが、このツールキットを利用すると、Pythonのプログラミングのしやすさと相まって、その手間を大幅に減らすことができる。
Pythonには、もともと暗号ライブラリの「PyCrypto」がある。これはPythonからRSA、DES、AESなど大部分の主要な暗号を利用できるようにしたライブラリで、UnixとWindowsプラットフォームで容易にコンパイルできるほか、ドキュメンテーションも整備されている。今回公開された「ezPyCrypto」は、このPyCryptoをさらに簡単に利用できるようにするラッパーで、たった1つのクラスから文字列の暗号化、複合化、署名、公開鍵や秘密鍵の管理機能など、暗号で一般的に必要な機能を利用できる。
さまざまなアプリケーションやプログラムにセキュリティ強化が求められる昨今、暗号技術を使いやすくするこれら一連の開発は注目に値する。
(2003/2/28)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
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