【規格】
~利用目的を問わずに公開するのは初めて
米QUALCOMMが独自暗号技術「SOBER」と「Turing」を無償公開
■URL
http://www.qualcomm.com/press/pr/releases2003/press1161.html
http://www.qualcomm.com.au/Sober.html
http://www.qualcomm.com.au/Turing.html
米QUALCOMMは27日、同社が開発した暗号アルゴリズム「SOBER」と「Turing」を公開した。過去QUALCOMMは、非商用目的に限定して同社の暗号技術を他社にライセンス供与したことはあったが、利用目的を限らずに誰でも利用できるように公開するのはこれが初めて。
SOBERとTuringは共にストリーム暗号で、AESで採用されたブロック暗号とは暗号の種類が異なる。SOBERのアルゴリズムは1997年に公開されたが、その後脆弱性が発見されたために改良が加えられ、改良版のSOBERや後継となるTuring暗号には、現在のところ脆弱性の報告はない。QUALCOMMは最近SOBERやその技術から派生した暗号全体をカバーする米国特許6,510,228を授与されている。
SOBERとTuring暗号のソースコードや学術論文、暗号強度に関する分析などの文書は、QUALCOMM AustrariaのWebサイトから無償でダウンロードできる。
(2003/2/28)
[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)]
|