【調査】
Eコマース市場規模で欧州が米国を猛追~最新調査結果で判明■URL Eコマースの市場規模で不動の首位を占める米国を、欧州市場が猛追していることが最新の調査結果で判明した。この調査は米America Onlineの欧州子会社AOL Europeとマーケティング調査のRoperASWが合同で行なったもの。対象国は英、仏、独、米、ブラジル、カナダで、期間は2002年10月1日から11月24日まで。 調査結果によると、最近3カ月におけるオンラインショッピングの平均消費額は、米が543ユーロと依然として他国市場をリードしているが、英、仏、独を合わせた“欧州”市場では平均消費額が430ユーロとなり、米市場に追いつく勢いである。 Eコマースにおける欧州の勢いは他の数字でも裏付けられている。例えば、欧州市場において、最近3カ月間に500ドル以上をオンラインショッピングに費やした人の割合は20%で、昨年の13%を大幅に上回っている。また、欧州のオンラインショッピング利用者の45%が、ここ数年間のうちにオンラインショッピング消費額を増やす予定であり、これは米の41%を上回っている。 消費傾向については、欧州のオンラインショッピング利用者の47%がオンラインバンキングを定期的に、あるいは時々利用するのに対して、米では36%にとどまる。さらに、欧州のオンラインショッピング利用者で定期的に、あるいは時々コンピュータのハードやソフトを購入する人々の割合は40%であり、米の44%に近づいている。こうしたことから欧州のEコマース市場規模が今後拡大する傾向が見て取れる。 英、仏、独の各国のEコマース利用傾向を見ると、英オンラインショッピング利用者のうち56%が、旅行サービスを定期的に、あるいは時々オンラインで購入している。これは米の50%を上回っている。また、旅行サービスを購入しないまでも、旅行サービスの予約をオンラインでする方がよいと考えている人々は仏で80%、英で73%となり、利用に強い意欲を見せている傾向が見られる。 さらに、購入を予定している商品の情報をオンラインで手に入れる傾向のある人は仏と独でそれぞれ85%。オンラインオークションに定期的に、あるいは時々参加する人々は、独で38%と2位の英11%を引き離していた。 (2003/3/4) [Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com)] |
|