【新製品】
JCC、iBOXを利用したセキュリティシステムを開発
留守宅への侵入者を
ホームサーバーが見つけて通知
■URL
http://www.jcc.co.jp/
日本電算機(JCC)は4日、同社のホームサーバー製品「iBOXブロードメディアサーバ(iBOXサーバ)」でホームセキュリティ機能を提供するシステムを開発したと発表した。家庭内に設置した監視カメラや各種センサーなどとiBOXサーバを連動させることで、外出先のPCや携帯電話から留守宅の様子を確認できるようにした。
開発したのは「ユビキタスネットセキュリティ」システム。暗闇でも感知できる赤外線カメラをはじめ、モノの動きを検知する人感センサー、ドアや窓の開閉センサー、温度センサー、煙センサーなどを無線LANでiBOXサーバと接続する。侵入者や火事などの異常を検知すると、iBOXサーバのメーリングリストに登録された携帯電話などに数秒で通知されるという。画像付きのメールが送信されるほか、インターネット経由でカメラを操作することも可能だ。同時に侵入者などの映像もiBOXサーバのハードディスクに記録される。
さらに、留守宅の照明やエアコンなどの電源をコントロールしたり、ドアホンへの応答をネット経由で携帯電話から行なうことで、在宅しているように見せかける機能も用意。また、これらの機能を老人の介護システムとして応用した「ユビキタスネットホスピタリティ」システムも開発した。JCCではこれまで、エンターテイメント向けの製品としてiBOXサーバを開発・販売してきたが、今後はこうしたホームセキュリティやホスピタリティ分野でも積極的にビジネスを展開していくとしている。
なお、JCCは同日、BSチューナーを搭載したiBOXサーバの新モデル「iBOXブロードメディアサーバF」も発表した。薄型デザインを採用し、電子番組表などの機能を強化するとともに、オプションとしてIEEE 802.11g規格を採用した無線LANルーター「airBOX」も用意した。iBOXサーバFは21日発売で、想定市場価格は16万9,800円。初年度5万台の出荷を予定している。
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iBOXサーバと連動して利用するセンサー類。これらは帯域をそれほど必要としないため、デモンストレーションではIEEE 802.11bでiBOXサーバと接続していた |
iBOXサーバFとairBOX。iBOXサーバFは80GBのハードディスクとDVD-R/RWドライブを搭載しており、MPEG2での番組録画が可能(MPEG4への変換機能あり) |
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(2003/3/4)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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