【司法】
米司法省、著作権侵害でwarez情報サイト「iSONEWS」を捜査
■URL
http://www.usdoj.gov/criminal/cybercrime/rocciPlea.htm
http://www.isonews.com/
米司法省はこのほど、warez情報を提供していたサイト「iSONEWS」を、著作権侵害に関与したとして捜査したことを明らかにした。今回の捜査は、krazy8のペンネームでネット上で著作権侵害活動を行なっていたDavid
M. Rocci容疑者の2002年12月公判における司法取引に基づくもの。この司法取引で、Rocci容疑者はmodチップの情報入手・販売活動に利用されていたウェブサイト「iSONEWS」を政府に引き渡すことに合意していた。
Rocci容疑者は、MicrosoftのXboxや、Sony PlayStation 2のようなゲーム機に装着することで著作権保護機能を解除する「mod」チップの販売、輸入に荷担していた疑いで有罪判決を受けている。同容疑者は、2002年5月からの2カ月間に、Enigmah Modチップを450個販売し、2万8,000ドルの売り上げがあったとされている。modチップは英国から輸入され、Xboxに特化して設計されていたという。Rocci容疑者は、iSONEWSサイトでmodチップをwarezグループに宣伝・販売していたとされている。iSONEWSサイトは10万人の会員がおり、1日14万ヒットあったという。
iSONEWSでは、これまで、warezグループと呼ばれる違法ソフト推進グループが提供していた著作権保護をかいくぐる種々のニュース・情報が掲載されていたが、今回の引き渡しによってサイトの活動は事実上停止状態に追い込まれる。今後は、Rocci容疑者の裁判の最新情報や、著作権侵害および著作権侵害に関する事件に関する情報が掲載されるという。また、司法省のコンピュータ犯罪・知的財産権部門のサイトにリンクされる。
Rocci容疑者の判決は3月7日に米国バージニア東地区地方裁判所で言い渡される予定。最高で5年の懲役および50万ドルの罰金があり得るという。
【注】warez(ウェアーズ)とは Softwaresのwaresから来た造語で、インターネット上で不法にコピーされて流通するソフトのことを指す。
(2003/3/4)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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