米Microsoft、「Exchange 2003」のβテストで4万5,000以上を配布

■URL
http://www.microsoft.com/presspass/press/2003/Mar03/03-07BetaDownloadPR.asp
http://www.microsoft.com/exchange/evaluation/ti/

Exchange 2003のサイト

　米Microsoftは3月7日、メッセージングサーバー「Exchange Server 2003」（以下Exchange 2003）のβテストで、4万5,000以上のコピーを配布したと発表した。同製品は「Windows Server 2003」などと同様、2003年内にMicrosoftがリリースを予定している重要製品のひとつに位置付けられている。

　Exchange 2003はメッセージングおよびスケジューリング機能を持つサーバー製品。「Outlook」の次期バージョン「Outlook11」と連携させることで、企業内の電子メール利用やスケジュール管理、クライアントとサーバーのデータ同期などが、従来より高速かつ安定して行なえるようになるという。またVPNを利用しなくてもセキュアな通信が可能になるほか、携帯電話やPDAからの利用も容易になるとしている。

　Exchangeのマーケティングおよび事業開発ディレクターであるKevin McCuistion氏によれば、「これまでβテスターから受け取ったフィードバックは非常に肯定的で、彼らの多くがExchange 2003でのインフラと生産性の改善により、IT環境が大幅に改善されるだろうと述べている」という。McCuistion氏はまた、「一部企業は、Exchangeの以前のバージョンからβ版への移行には、最低限の作業のみで済むことにも気が付いている」と述べた。β版ではあるものの、こうした移行に成功した例として、米国の新進航空会社JetBlue Airwaysや、イタリアの警察組織Guardia di Finanzaなどの企業・組織があるという。

　「Exchange Server 2003」は「Windows Server 2003」の今春のリリース後、2003年中ごろにリリースされる予定だ。

(2003/3/10)

[Reported by aoki-m@impress.co.jp]