【規格 】
ACCESS、「NetFront v3.0」向けマルチメディア拡張モジュールを開発■URL 株式会社ACCESSは、同社のWebブラウザー「NetFront v3.0」を動画や音声、ベクター形式の画像などに対応させるマルチメディア拡張モジュール「NetFront v3.0 Multimedia Extension」を開発した。 「NetFront v3.0」は、携帯電話やPDA、ゲーム機、デジタルカメラなど約8,000万台(2002年11月末時点)に搭載されている組み込み型Webブラウザーの最新版。CSSやDHTMLなど、W3Cの最新推奨仕様やWAP2.0に準拠している点が特徴だ。 「NetFront v3.0 Multimedia Extension」は、NetFrontに「SMIL(Synchronized Multimedia Integration Language)プレーヤー」や「SVG(Scalable Vector Graphics)ビューアー」を実装するために開発された拡張モジュール。SMILプレーヤーやSVGビューアーは、端末の仕様にあわせて、それぞれの機能を単体で搭載することも可能となっており、限られたリソースしかない携帯端末などへの配慮がなされている。 SMILプレーヤーは、動画や静止画、音声などさまざまな形式のファイルを使用したコンテンツの再生ができるというもの。また、SVGビューアーを搭載することにより、SVGベクター画像をブラウザー上で取り扱うことができ、コンテンツ自体をさまざまな端末の画面サイズに最適化した表示ができるようになる。これにより、従来の携帯電話では、拡大縮小が難しかった地図情報の表示などを高画質で行なえるという。 なお、同社では、独Hannoverで3月12日から19日にかけて8日間開催されるIT総合展示会「CeBIT 2003」にて、Nokia製携帯電話やPCを利用したデモンストレーションを行なう予定だとしている。 ACCESSによると、「写メールやムービー写メールなど、携帯電話においても動画などのリッチコンテンツの提供のニーズがあるのは確かだろう。しかし、現在のところ、ブラウザーが対応していないケースが多く、コンテンツプロバイダーから可能にして欲しいという要望もあった。今後は、NetFront v3.0を搭載しているベンダーからの要請があれば、このマルチメディア拡張モジュールを随時提供していきたい」とのこと。
(2003/3/10) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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