【セキュリティ】
CERT、DELODERなどの影響でWindows 2000/XPのファイル共有に影響ありと警告
■URL
http://www.cert.org/advisories/CA-2003-08.html (英文)
カーネギー・メロン大学のComputer Emergency Response Teams Coordination Center(CERT/CC)は11日、Windows 2000/XPのファイル共有において、貧弱な管理者パスワードを設定しているために被害報告が増えていると警告した。
CERT/CCによると、ここ数週間の間、Windows 2000/XPのSMB(Server Message Block)ファイル共有において、「Null(空)か貧弱なパスワードを設定している」ために侵入を許すという報告が増えているという。
SMBプロトコルは、Windowsで利用できるファイルサービスのためのプロトコルで、ファイルの共有サービスやプリンター共有サービス、プロセス間通信などの機能を実現しているもの。SMBは、ネットワークファイル共有のために特定のポートを利用しており、ファイル共有に空か貧弱なパスワードを設定している場合、ポートを通じて侵入される危険が高い。
実際に、最近発見されたウイルス「DELODER」や「Slackor」は、TCPポート445番をスキャンして、侵入を試みる。CERTでは、このようなウイルスの出現の影響もあり、主に常時接続環境のホームユーザーなどにおいて被害が増えていると推測している。
CERTは、このようなウイルスや攻撃への対策として、ファイル共有を行なわないか、複雑かつ文字数の多いパスワードを設定することを推奨した。
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(2003/3/12)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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