【実証実験】
みあこネットが新方式のサービス「みあこII」追加
PPTPを活用して
公衆無線LANでセキュリティを確保
■URL
http://www.miako.net/
京都市内などで公衆無線LANのプロジェクト「みあこネット」を展開している日本サスティナブル・コミュニティ・センター(SCCJ)は13日、新しい接続方式による実験サービス「みあこII」を開始すると発表した。
みあこネットではこれまで、MISの開発した「Genuine」という方式を採用しており、無線区間のユーザー認証や暗号化機能が強固である反面、クライアントPCに専用の無線LANドライバーをインストールしなければならないなどのわずらわしさがあった。
これに対してみあこIIでは、セキュリティ機能としてPPTPを採用。特に無線区間に限定して暗号化をかけるのではなく、クライアントPCとみあこネットのサーバー間の通信そのものを暗号化することでセキュリティを確保する。PPTPをサポートしたWindows XPやMacOS XなどのOSであれば、機種を問わず簡単に利用できるようになったとしている。
SCCJによれば、使いやすさの面から今後は基本的にPPTP方式で提供していくとしているが、既存エリアも含めて基地局自体はGenuineとの両方式対応で提供する。セキュリティ面を重視するユーザーは、従来通り専用ドライバーをインストールすることでGenuine方式で接続できるとしている。
SCCJではまた、みあこネットのエリアが富山県黒部市に拡大したことも明らかにした。SCCJと交流があり、みあこネットの趣旨に賛同した個人が、同市生地阿弥陀堂地区に基地局を開設した。このほかにも東京や大阪、松山でも現在検証中だとしており、地域参加型の公衆無線LANプロジェクトを全国に拡大していく考えだ。
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(2003/3/13)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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