【サービス】
D-TVが無料サービス「Contents DELi」ネット上のストリーム映像を
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チェックボックスをクリックしていくだけで選択が完了。合計時間が自動的に表示され、後から順番の入れ替えや削除も可能だ。映像だけでなく音楽コンテンツも登録されており、中には数十曲を有線放送のように連続再生する強者もいるという |
インターネット上には無料で視聴できるストリームコンテンツが数多く公開されているが、自分の見たいコンテンツをひとつひとつ探して再生するには検索スキルが必要となり、手間もかかる。ディーテレビ(D-TV)では、このようなわずらわしい操作をすることなく、ネット上に公開されているコンテンツをユーザーが自由に編成し、ワンクリックで自動的に連続再生できるシステム「Contents DELi」を開発した。
Contents DELiでは、ロボットが収集した世界中のストリームコンテンツを同社がジャンルごとにディレクトリとして分類。見たいコンテンツをユーザーが選んでいくことで、その順番で再生するスクリプトを生成する仕組みである。現在、Windows 98SE以降、IE5.5以降、Windows Media Player 7以降の環境に対応しており、約8,700種類のコンテンツが登録済み。毎日100種類程度を追加している。
編成したリストは、自分で再生するだけでなく、友人などにHTMLメールで送信することも可能だ。受信者は、メールの再生ボタンをクリックするだけで、同様に連続再生できる。また、ユーザーの編成したリストをもとに、関連のあるジャンルの新規コンテンツなどをD-TVで編成し、HTMLメールで毎日送信してくれる機能も用意している。これらの機能を利用するにはメールアドレスによるユーザー登録が必要となるが、12月末に無料サービスとして公開してからすでに7万2,000ユーザーが利用しているという。
Contents DELiは現在、D-TV自身が無料サービスとして提供しているほか、九州のISPのコアラも導入。ローカルコンテンツを追加するなどのカスタマイズをした上でサービスを展開していく。D-TVでは今後、他のISPやコンテンツフォルダーなどにもシステムをライセンス販売するとともに、広告枠を販売することで、事業を本格化したい考えだ。
Contents DELiでは、Windows Media Playerで映像を再生するのに同期して、そのコンテンツが掲載されているWebサイトをブラウザーで開くようになっている。広告枠は、この仕組みを利用し、コンテンツとコンテンツの間に広告主のWebサイトを開くものである。特に友人からメールで送られた編成表の再生率が約65%に達するとしており、広告媒体としての効果は高いと見ている。また、Contents DELiを利用した有料コンテンツの課金代行事業も検討中だ。
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(2003/3/14)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]