【IPv6】
KDDI、ADSL向けにIPv6実証実験。対応PDAやルータなどを無償提供
■URL
http://www.kddi.com/release/2003/0314/index.html
http://www.dion.ne.jp/service/bb/adsl/ipv6/
KDDIは、6月より「DION ADSL IPv6実証実験」を実施、3月14日より募集を開始する。試験サービス期間は6月1日から8月31日までとなり、IPv6対応のルータやPDA、セットトップボックス(STB)などが無償で提供される。
この試験サービスでは、IPv4/IPv6デュアルスタック接続を採用、同一回線上でIPv4とIPv6を同時に独立して利用できる。また、IPv6対応機器を接続するための認証、ゲートウェイ機能、DNS登録機能などを提供する「ホームネット接続システム(仮称)」も用意され、IPv6機器を自動登録するソフトウェア「IPv6機器検出ツール」と合わせて利用することで、家庭内のIPv6機器をURL等の名前でアクセスできる。そのほかIPv4環境からIPv6環境に接続するためのトランスレータも提供され、携帯電話などを利用して外出先から家庭内のIPv6環境に接続することも可能になる。
モニターの対象は東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県のKDDI指定地域内で、イー・アクセス回線を利用した「DION ADSLレギュラーコース12M(e)」を利用、OSにWindows XPを搭載したパソコンを所有するユーザーとなる。募集期間は3月14日から4月30日までで、抽選で1,000人が決定される。
モニターにはIPv6対応ルータとして、ヤマハの「RTA55i」が全員に提供される。加えて松下電器産業のネットワークカメラ「KX-HCM130」が90人、KDDI研究所製のユニバーサルホームボックスが20人、シャープのPDA「ザウルス SL-C700」が90人、ロジクールのWebカメラ「Qcam Pro 4000」とKDDI研究所のテレビ電話ソフト「MeeTwo」のセットが800名に無償提供される。ヤマハのルータ、ロジクールのWebカメラ以外はいずれもIPv6特別仕様の非売品。また、ザウルス SL-C700には本多エレクトロン製のPHSデータ通信カード「AH-H401C」が付属、試験期間中の通信料はKDDIがすべて負担する。これらの機器は試験終了後、ユーザーに無償提供されるが、AH-H401Cはユーザーが個人契約を新たに結ぶ必要がある。
|
サービスイメージ |
◎関連記事
■OCN、ADSL回線を利用したIPv6デュアルサービスを全国展開
(2003/3/14)
[Reported by 甲斐祐樹]
|