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オン・ザ・エッヂ、固定電話に参入。市内通話を3分7.4円で提供
■URL
http://telecom.edge.jp/
株式会社オン・ザ・エッヂは17日、一般固定電話やIP電話サービスを提供する新会社「エッジテレコム株式会社」の設立を発表した。5月中旬を目処に固定電話サービスを開始する。
エッジテレコムはマイライン事業者として、市内通話3分7.4円、市外通話3分9.9円、県外通話2分9.9円という料金体系で参入を目指す。利用には、エッジテレコムを事前にマイライン登録する形になる。発信時に、事業者識別番号を電話番号の前につける方法については、「現在、ニーズをリサーチ中」とのこと。
同社が安い価格で参入できた背景には、眠っていたアナログ設備をシェアするなど、設備投資をゼロに近づけたことが挙げられるという。なお、NTTの中継交換機を利用するZC接続の利用料値上げが検討されているが、「推測では、改定後の通話料を設定できない」としている。
掘江貴文オン・ザ・エッヂ代表取締役社長は、「オン・ザ・エッヂはIPネットワークをターゲットとした事業を展開する企業。固定電話への参入は、個人・法人向けIP電話サービス提供への布石」と語る。山崎徳之エッジテレコム社長も、「IPネットワーク上での音声交換サービスが最終目標。ユーザーへの認知、獲得を目指して一般加入電話へ参入する」とコメントする。また、IP電話サービスの現状について、「音声品質の問題はクリアになってきたが、相互接続や『050』の必要性など課題は多い。料金設定などの既存企業の思惑が、ユーザーに混乱を招いている」と分析する。
エッジテレコムは、将来的には個人向けIP電話サービスへのユーザーの乗り換えを狙う。山崎社長は、「ユーザーがより便利なIP電話サービスを選択できないのはおかしい」として、加入プロバイダーを問わないキャリアフリーなサービスを目指すという。また、スウェーデンのHotSip社、米StrataSoft社などと提携し、法人向けIP電話サービス、コールセンター向けCTI事業なども展開する予定だ。
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掘江貴文
オン・ザ・エッヂ社長 |
山崎徳之
エッジテレコム社長 |
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(2003/3/17)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]
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