【ソフトウェア】
ブラウザー「NCSA Mosaic」のブレイクから10周年
■URL
http://www.webhistory.org/www.lists/www-talk.1993q1/0262.html
Webブラウザーが人々に支持されるきっかけを作った「NCSA Mosaic for X 0.10」のリリースから14日でちょうど10周年を迎えた。1993年3月14日に公開されたこのベータ版では「<IMG>」タグを備え、それまで多くの場合テキストだけだったページの中に、画像を埋め込むことが気軽にできるようになったことから、多くの人に衝撃を与えた。
当時、NCSA Mosaicの他にも何種類かブラウザーが存在していたが、Marc Andreessen氏らの開発チームは次々に新しいタグを導入しただけでなく、さまざまなプラットフォームをサポートすることでWebの世界を広げていった。
その後、Marc Andreessen氏らNCSAの開発チームのメンバーの多くは、Jim Clark氏と共にNetscape Communicationsを立ち上げた。新会社の立ち上げ当初、ブラウザーは「Mosaic」と呼ばれていたが、NCSAからMosaicの名前とソースコードの盗用などの理由で知的財産権の侵害訴訟を起こされたために、両者は和解してClark氏らは「Netscape」の名の下に一から新しいコードを書き上げたとされる。
NCSA Mosaicのソースコードの使用権はその後Spyglassが買い取り、後にMicrosoftがSpyglassからライセンス供与を受けてInternet Explorerに使用された。
(2003/3/17)
[Reported by 青木大我(taiga@scientist.com)]
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