【コンテンツ】
東京電力、原子炉の漏えい率検査
ライブ映像をストリーム配信
■URL
http://www.tepco.co.jp/
http://www.tepco.co.jp/nuclear/kensa/ka_02-j.html
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当日の公開画面のイメージ |
東京電力は20日、福島第二原子力発電所1号機で行なわれる「原子炉格納容器漏えい率検査」の様子をインターネットで公開する。中央操作室付近と原子炉建屋内の2カ所にカメラを設置し、Windows Media Player向けに300kbpsと56kbpsの動画をライブ配信する。
この検査は、原子炉格納容器内部から気体が漏れ出る割合を測定し、その密閉性を確認するもの。13カ月以内に1回実施される定期検査では、一連の検査の後、最後に行なわれる検査にあたるという。今回、これが国の検査官の立ち会いのもと実施されることとなり、検査開始から終了までの様子が動画配信される。検査開始は20日午前の予定で、検査時間は約6時間に及ぶという。動画のほか、漏えい率の測定データグラフも15分ごとに更新する。
東京電力では、原子力発電所における一連の不祥事を受け、検査の透明性をアピールするために今回のライブ配信を実施することにした。一般の地域住民が視聴でき、リアルタイム動画配信も可能であることから、情報公開の手段としてインターネットが有効と判断した。同社はこれまでも、測定データや静止画像を数分おきに更新する方法は取り入れていたが、動画によるライブ配信は初めてだという。今後は漏えい率検査だけでなく、通常の現場風景や点検作業などについても配信を検討していくとしている。
[UPDATE 2003/3/19 14:15]
20日に予定されていた原子炉格納容器漏えい率検査は延期となった。
(2003/3/18)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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