【サービス】
KDDI、個人向けIP電話を4月から本格提供
DIONのADSLとのセットコースを新設
■URL
http://www.kddi.com/release/2003/0319-1/index.html
KDDIは19日、昨年12月から試験提供してきた個人向けのIP電話サービスを4月1日より本格提供すると発表した。これにともない、同社の運営するISP「DION」のADSLサービスとIP電話をセットにしたコースを新設する。
セットコースとして提供されるのは、「DION IP電話&ADSLレギュラーコース12M(e)」。ADSL機能を内蔵した一体型IP電話モデムをレンタルするとともに、試験サービス時には別々だったIP電話とADSLの基本料金も一本化した。初期費用が800円、月額基本料が2,980円、IP電話モデムのレンタル料が月額780円となっている。アッカ・ネットワークスやT-comなど、DIONで提供している他のADSL回線サービスとのセットコースも順次追加する予定だ。
フレッツ・ADSLや光ファイバーなどのユーザーには、オプションサービスとして「KDDI-IP電話」を提供する。こちらはセパレート型のIP電話アダプターを用いるもので、初期費用が500円、月額基本料が280円、IP電話アダプターのレンタル料が月額380円。通話料金はセットコース、オプションサービスともに、IP電話加入者同士は無料、一般電話に対しては国内一律3分8円、米国本土が1分9円などとなっている。
IP電話サービスでは、先行するBBフォンが、Yahoo! BBとの同時利用で初期費用や月額基本料が不要となっている。ここに来てISP各社の本格サービスがアナウンスされるなか、ぷららやBIGLOBEのように、BBフォンに対抗すべく、初期費用の無料化や月額基本料金分のISP料金割引を打ち出すところも出てきている。
これに対してKDDIのIP電話サービスでは、セットコースの月額費用がモデムレンタル料と合計で3,760円。ADSLのみのサービスの月額費用(モデムレンタル料との合計で3,670円)と同水準に設定したという。さらに、9月30日までは、同等のADSLコースからの移行手数料3,000円を無料化するキャンペーンも実施するため、月額90円の追加でIP電話を導入できることになる。
一方、オプションサービスについては、同じく9月30日までのキャンペーン期間中、初期費用、月額基本料、IP電話アダプターのレンタル料をすべて無料化。しばらくの間は、差額なしでIP電話を導入できることになる。
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(2003/3/18)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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