～JSCRIPTの脆弱性により、攻撃者が任意のプログラムを実行できる

Windows全バージョンが対象となる深刻なセキュリティホール

■URL
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/MS03-008ov.asp

　マイクロソフト株式会社は20日、Windows 98からXPまでが全て対象となる脆弱性を“緊急”として警告した。現在、同社WebサイトやWindows Updateから修正プログラムをダウンロードできる。

　この脆弱性は、Windowsに搭載されているスクリプトエンジンがJSCRIPT（マイクロソフトが独自拡張したJava Script）を処理する方法に問題が存在し、不正なプログラムが実行されてしまうというもの。

　実際にこの脆弱性を悪用しようとする場合、攻撃者は脆弱性を攻撃するスクリプトを作成し、WebサイトやHTML形式のメールを利用して頒布するケースが考えられる。これらの攻撃を受けた場合、対策を行なっていないユーザーは、任意のプログラムを実行されてしまう可能性がある。

　対象となるOSは、Windows 98以降の全てのWindows（Windows 98/98 SE/Me/NT 4.0/NT 4.0 TSE/2000/XP）となっている。

　対策としては、Internet Explorerのセキュリティ設定でアクティブスクリプトを“無効”にすることなどで、一時的に回避することが可能だが、根本的な解決とはならないため、修正プログラムを早急に導入することが推奨される。

(2003/3/20)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]