【新技術】
~サーバーにデータを残さないために、高速化とセキュリティ強化を実現
ターゲットワン、認証処理を高速化する認証基盤技術を開発
■URL
http://www.target-one.co.jp/news/press.html
携帯電話への2次元コード配信によって個人認証技術を提供しているターゲットワン株式会社は、従来の方式よりも高速化とセキュリティ強化を実現するハッシュ法を用いた認証基盤技術の開発を開始する。
従来の2次元コード認証では、発行された2次元コード情報をサーバー上に保管し、認証時にリーダーから読み込んだ2次元コード情報と、サーバー上に保管した2次元コード情報を照合することにより、認証を行なっていた。しかし、この方法では、大量の2次元コードを発行するとその分サーバー上の記憶容量が増大し、認証速度が低下するという問題や、サーバーが万が一侵入されてしまった場合に情報漏えいの危険があった。
これに対して、ターゲットワンによる新技術では、配信する2次元コード情報を複数のハッシュテーブルでアドレッシングすることによって、照合する際に用いる2次元コード情報をサーバー上に保存することなく認証できる。サーバー上の記憶領域をほとんど使うことなく認証ができるので、認証速度が向上する。また、サーバー上に2次元コード情報を置かないため、サーバーに侵入されたとしても情報漏えいの心配がないという。
ターゲットワンでは、「現在当社では、携帯電話向けの認証技術を提供しており、この新技術もまずは携帯電話の認証において、採用されるだろう。しかし、この技術自体は、生態認証やID認証などさまざまな認証に応用できる技術なので、提供していきたい」としている。
新技術の概念図
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(2003/3/24)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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