【セキュリティ】
~ファイルを開くたびに管理サーバーへアクセスするため、細かい制限が可能イージーシステムズ、メールの添付ファイルを制限・暗号化できるサービス
イージーシステムズジャパン株式会社(以下、イージーシステムズ)は25日、WordやExcelドキュメントを利用制限・暗号化することによって情報漏えいを防ぐASPサービス「Wrapsody」を4月21日より開始すると発表した。対応OSはWindows XP/2000で、価格は月額500円からとなる。 Wrapsodyは、自分が作成したドキュメントファイルをメールで送信する際に、受信者の利用制限設定をした上で暗号化し、添付ファイルとして送信するシステムだ。利用制限・暗号化にはイージーシステムズが開発した独自ソフトを利用するため、送信者・受信者が共にこのソフトをインストールしていなければ利用できない。初めて利用する受信者には、独自ソフトがメールで添付されてくるため、改めてWeb上からダウンロードする必要はないとのこと。 利用制限設定は、閲覧期間の限定や印刷禁止、保存禁止などを指定することが可能。現在のところ、利用制限・暗号化できるドキュメントファイルは、Word、Excel、Power Pointと画像ファイル(BMPやJPGなど)のみとなっているが、今後順次増やしていく予定だという。 受信者は添付ファイルを開くたびに、イージーシステムズが用意する管理サーバーへアクセスして利用状況の確認を行なう仕組みとなっているため、送信者が間違った相手に送信してしまった場合や、閲覧期間を越えている場合は開けない。一方、ファイルを開くたびにサーバーへアクセスする必要があるため、常時接続環境でなければ実質的に利用できない。 イージーシステムズの澁谷紳一郎社長は、「情報漏えいの70%が内部によるものだ。内部からの情報漏えいには故意・過失があるが、Wrapsodyではいずれも防ぐことができる。はじめは、セキュリティ意識の高い個人を対象に、その後は企業やOEM提供を中心に展開していきたい」と語った。
(2003/3/25) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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