【セキュリティ】
~全てのWindows 2000ユーザーは対策パッチの導入が必要
WebDAVに関する脆弱性はIISを起動していないWindows 2000にも影響
■URL
http://www.lac.co.jp/security/intelligence/SNSSpiffy/5.html
http://www.microsoft.com/japan/technet/security/bulletin/ms03-007.asp
株式会社ラックは、3月18日に公開されたWindowsのコアコンポーネントに関するバッファオーバーフロー脆弱性が、IIS 5.0を稼動していないWindows 2000においても影響すると警告した。
この問題は、Windowsのコアコンポーネント「ntdll.dll」のコード中にバッファオーバーフローの脆弱性が存在するというもの。当初「IIS 5.0に対して攻撃者が特殊なHTTP要求を送信」する際に発生するとされていたため、影響を受けるのはIIS 5.0が稼動しているWindows 2000 Serverシリーズのみとされていた。
しかし、ラックのWebサイトに掲載されているNGSSoftwareのDavid Litchfield氏の報告では「WebDAV処理以外でも、攻撃として使われる可能性があるため、IISの有無に係わらず全てのWindows 2000が対象となる」と指摘されている。
このことから、IISを稼働していない場合や、IISからWebDAVサービスを利用できないように設定している場合においても脆弱性が存在し、IISの有無に係らず全てのWindows 2000において対策を行なわなければならないことが判明した。ラックやマイクロソフト、IPAは、全てのWindows 2000ユーザーは、Windows UpdateかWebサイト上からのダウンロードによって、対策パッチを早急に導入することを推奨している。
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(2003/3/26)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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