【業界動向】
早くも通信各社から不満の声も
NTT接続料を改定する省令案について総務省の審議会が答申
■URL
http://www.soumu.go.jp/
http://www.ntt-east.co.jp/release/0303/030328c.html
総務相の諮問機関である情報通信審議会は28日、NTT接続料の改正を盛り込んだ省令案について、平均で5%弱の接続料引き上げを認める答申を行なった。
答申によれば、通信会社がNTTの東西地域会社に支払う2003~2004年度の接続料のうち、GC(加入者交換機)接続が現行の3分4.5円から4.37円に値下げされる一方、ZC(中継交換機)接続では4.78円から5.36円に値上げされる。
特にZC接続により事業展開しているNCC各社などからは、パブリックコメントなどを通じて大きな反発の声があがっていたが、答申が出された28日にも、日本テレコムやソフトバンクBBがこの結論を遺憾だとするコメントを発表。接続料の引き上げにより、「競争が有効に機能する分野が狭まり、利用者利便が損なわれる恐れがある」(日本テレコム)、「競争を促進する従来の施策とは逆行するものである」などと強調している。接続料水準が引き上げられるのは1994年の制度導入以来初めてで、通話料の値上げにつながる可能性もある。
一方、NTT東日本も、接続料コスト算出方法や清算方法に問題があると指摘し、2005年度以降の接続料について算出方法の見直しの必要性があるとしている。
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(2003/3/28)
[Reported by nagasawa@impress.co.jp]
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