【業界動向】
ECMAScript、XMLをネイティブサポートする方向に
■URL
http://www.ecma-international.org/news/ECMA%20E4X%20Final%20Final.pdf
国際標準化団体ECMA Internationalは3月28日、Webで広く使われている「ECMAScript」の第4版において、XMLをネイティブサポートすることで基本的に合意したと発表した。
この機能拡張はE4X(ECMAScript for XML)と呼ばれているもので、XMLデータをECMAScriptで広く使われている文法やオペレーターを用いて操作できるようにするものだ。2002年7月にECMAScriptでXMLをネイティブサポートする必要性をBEA Systemsが提唱したことから、ECMAはドラフトを作成するためのスペシャリストグループを結成していた。この標準化プロセスの一環として、BEAはE4Xの参考実装版を公開し、開発者コミュニティーからのフィードバックを受けるという考えを示している。
ECMAScriptはNetscapeが開発したJavaScript、MicrosoftのJScriptから誕生した標準規格で、JavaScriptとJScriptはECMAScriptの上位互換性を持つ関係である。今回合意が得られたE4X拡張機能などが実装されたECMAScriptは、2004年第1四半期頃にECMA-262第4版として公開される予定だ。
(2003/3/31)
[Reported by 青木大我 (taiga@scientist.com)]
|