【業界動向】
IDC調査、中国ソフトウェア市場は2007年まで平均25%成長
■URL
http://www.idc.com/getdoc.jhtml?containerId=pr2003_03_26_160620
IDC調査によると、2002年の中国におけるパッケージソフトウェア市場の規模は19億7700万ドルと前年比19.5%増加した。19.5%増という数字は、中国の統計を取り始めて以来最低の率だが、この2002年の“低成長率”については、産業構造の再構築が大幅になされたためと見られている。
中国の2002年から2007年までの今後5年間では、年平均で25.8%の成長が見込まれており、その結果、市場規模は62億3500万ドルに達するという。
中国では、ITへの投資は全投資額の5%にも満たない。しかもソフトウェアがIT市場に占める割合は10%未満で、世界の20%という平均を下回る。現状、ソフトウェア投資が経済に与える影響は中国では比較的小さいのだが、企業が今後ソフトウェアの重要さを認識し、投資が増えるだろうと予測されている。
小分類別にみると投資額はビジネスアプリケーションが最大となっており、続いて、バックオフィスアプリケーション、コンシューマーアプリケーションの順となっている。IDCによれば、アプリケーション開発ソフトウェア(AD&D)もまた、注目すべき分野だという。また、インフラソフトウェアは、AD&Dソフトウェアよりもシェアは高く、今後も伸びが期待できるとしている。
このほか、中国では今後Linuxが開発の中心となっていくことが予測され、Windowsの苦戦が予測されている。
(2003/4/1)
[Reported by Gana Hiyoshi]
|