【セキュリティ/行政】
暗号技術検討会、2002年度報告書を公表
■URL
http://www.soumu.go.jp/s-news/2003/030331_4.html
http://www.meti.go.jp/kohosys/press/0003876/
総務省と経済産業省が共同で開催している暗号技術検討会が、2002年度の活動報告書を公表した。通信・放送機構(TAO)と情報処理振興事業協会(IPA)が開催する「暗号技術評価委員会」との共同暗号評価プロジェクト「CRYPTREC」の活動などがまとめられている。
暗号技術検討会では、e-Japan計画に基づき2003年度から始まる電子政府に向け、高い信頼性と安全性を備えた情報セキュリティの整備、暗号技術の確保を目指している。2002年度に6回の会合を開き、「電子政府推奨暗号リスト案」および「暗号調達のためのガイドブック」の作成を行なっていた。
暗号技術の評価では、電子政府で必要とされる暗号を公開鍵暗号、共通鍵暗号、ハッシュ関数、擬似乱数生成系の4種に分類し、各技術の詳細評価を行なった。また、推奨暗号リストは、「暗号強度が十分高く、10年間電子政府システムで安心して使えること」「一般に使われる商用ソフトにあらかじめ入っているか、入る可能性の高いものが選ばれること」を考慮し作成されている。
2003年度の活動は、電子政府推奨暗号を継続して監視し更なる安全性を確保する。また、暗号実装技術に関する調査や検討のほか、暗号モジュール評価基準および試験基準を作成する予定だ。
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(2003/4/1)
[Reported by okada-d@impress.co.jp]
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