【セキュリティ】
トレンドマイクロなど、3月度のウイルス被害状況を公開
■URL
http://www.trendmicro.com/jp/security/report/report/archive/2003/mvr0303.htm
http://www.sophos.co.jp/virusinfo/topten/
トレンドマイクロ株式会社とソフォス株式会社は1日、2003年3月度のウイルス感染被害状況のマンスリーレポートを公開した。3月も引き続き「Klez」が1位となっている。
トレンドマイクロの3月度の報告では、全体の感染被害報告数が2月の2,448件から259件増の2,707件だった。個別ウイルスの報告件数では、1位がKlezで前月より36件減少して406件(前月442件)、2位がRedlofの301件(同216件)、3位Bugbearで208件(同113件)と続いている。今月の特徴はウイルス「DELODER」で、3月9日に発見されて僅か3週間で、被害件数83件の5位にランキングされている。
DELODERは、ファイルの送受信などで利用するTCP/IPの445番ポートを利用して侵入するウイルス。侵入時には、「Administrator」としてリモートログインを試みる。この際に、あらかじめ用意されている安易な「Null(パスワード無し)」や「1234」、「abcd」などのパスワードを全て試すことによって、侵入を図るというもの。トレンドマイクロのウイルス解析担当者は、「初登場5位という被害件数の原因は、見過ごされがちなポート445番を狙っている点と、安易なパスワードを設定しているパソコンユーザーが多かったためと思われます」とコメントしている。
一方ソフォスの報告では、1位は変わらずKlezで全体の15.3%となっているが、2位Sobigで5.2%、3位Gibeの4.4%などトレンドマイクロと順位が異なる点が多いのが特徴だ。この要因としては、監視対象が異なるためだと考えられる。ソフォスでは、新規で3位に登場したKaZaaネットワークを利用して感染を広げるGibeやイラク戦争の機密スパイ衛星写真だと名乗るGandaなどを、時事性の観点からも警告している。
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(2003/4/1)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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