【調査結果】
ADSL利用者はより高速な光回線への志向が高い~gooリサーチ■URL 株式会社NTTエックス(NTT-X)と株式会社三菱総合研究所は6日、2社が共同で運営するインターネットアンケートサービス「gooリサーチ」において実施した「ブロードバンド利用状況に関する調査結果(第3回)」の結果を発表した。調査期間は2003年2月14日から3月5日までの20日間で、有効回答者数は2万4,264名だった。 調査は「回答者構成」、「現在の回線利用状況」、「利用回線の切り替え意向」、「IP電話の利用動向」の3項目にわたって行なわれている。「回答者構成」は、年齢別では30~39歳が42.1%で一番多く、20~29歳25.1%、40~49歳22.2%と続く。男女比は、男51.3%、女48.7%。 「現在の回線利用状況」では、常時接続回線利用率と常時接続回線の種類別内訳が調査されている。常時回線利用率は、自宅にインターネット接続環境を持つ98.6%のユーザーのうちの84.4%となっており、2002年9月調査の76.2%に対して大幅に増加している。常時接続回線の種類別内訳は、ADSLが66.2%(前回59.7%)で1番多い。また、光ファイバー利用者も着実にシェアを伸ばしており、前回の2.9%から4.7%となっている。一方、CATVは前回21.0%から18.4%、ISDNは14.2%から8.9%へとそれぞれ減少しており、ADSLや光ファイバー回線への移行が着実に進行していることがわかる。 「利用回線の切り替え意向」では、ナローバンドとブロードバンド利用者にそれぞれ分けて切り替え意向の調査が行なわれている。ダイヤルアップ接続とフレッツ・ISDN利用者を合わせた「ナローバンド系ユーザー」では、切り替え予定者が前回の調査で16.6%であったのに対して、19.7%と増加している。切り替え後の回線は、「8Mbps超のADSL」が1位で46.3%、続いて「100Mbps以下の光ファイバー」の17.5%、「8Mbps以下のADSL」の16.0%となっており、高速化への志向が目立つ。 常時接続回線ユーザーのうち、フレッツ・ISDN利用者を除いた「ブロードバンド系ユーザー」では、全体の44.8%が切り替えを予定しているという。切り替え希望の回線では、「10Mbps超の光ファイバー」が21.7%を占め、切り替え希望者の半数近くが高速の光ファイバー回線を望んでいるという結果が出た。切り替えの理由は、「使ってみたい、興味がある」が53.7%、「現在の回線が遅い」51.7%という要因を挙げるユーザーが多かった。また、切り替え後の回線に期待する点でも「通信速度の速さ」が91.9%占めるなど、ブロードバンドユーザーのうち、切り替え希望者はより高速な回線を求めていることがわかる。なお、切り替え後の回線に期待する点で「料金の安さ」を挙げるユーザーは51.4%だった。 IP電話の利用動向調査では、IP電話そのものを知っているユーザーが前回調査の76.9%から81.3%に増加しており、IP電話の認知度が上がっていることがわかった。さらに、IP電話を利用したことのあるユーザーも、前回調査の13.4%から21.5%へと増加している。 ◎関連記事 (2003/4/2) [Reported by otsu-j@impress.co.jp] |
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