【新事業】
ベンディアム、Bフレッツ接続の自動販売機にコンテンツ配信
自動販売機事業を手がけるベンディアムは2日、ジュースなどの自動販売機と光ファイバーを組み合わせたコンテンツ配信システム「CITV」の提供を開始すると発表した。NTT西日本福岡支店と提携し、Bフレッツで接続した自販機に企業の広告や地域コンテンツを配信する。 CITVは、Linuxベースのネット端末で、15インチのTFT液晶ディスプレイと光ファイバーの通信インターフェイスを装備。Bフレッツで接続することで1台1台にIPアドレスが割り当てられる仕組みで、設置場所によってセグメントを絞り込みながら、映像や音声、画像などのWebコンテンツを配信・表示できる。自販機に取り付けられたWebカメラで付近の映像も確認できるため、防犯システムとしても活用可能だ。 ベンディアムでは、5月から福岡県内に50~60台のCITV自販機を設置するのを皮切りに、6月以降は関東や関西、中部などでも拡大。今年度中に1,500~2,000台を全国に設置する計画だ。配信先を限定できるということで、地域の飲食店や企業などでも、映像広告を安価に出稿できるとしている。なお、機器費用や通信回線料金など、CITVの設置・運用にともなうコストはベンディアムが負担し、自販機の設置場所オーナーには追加コストは発生しない。 さらに同社では、マンションのオーナーやデベロッパー、管理会社などを対象に、CITVを利用したブロードバンドマンションソリューションも提供する。これは、マンションのエントランスなどに設置したCITV自販機の光ファイバー回線を入居者でも共有できるようにするものだ。CITVを束ねるネットワーク内は専用線となっており、実際に広告配信用に使われる帯域もそれほど多くないため、100Mbpsあるうちの残りの帯域でも快適なインターネット接続サービスを低料金で提供できるとしている。 CITVは当初、主に広告などのコンテンツ配信プラットフォームとして事業展開するが、来年度からは、Webカメラで音声対話型の情報検索できるサービスも予定しているという。 (2003/4/3) [Reported by nagasawa@impress.co.jp] |
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