【携帯電話】
ドコモ、「505i」シリーズを発表■URL NTTドコモは、iモード端末の新主力ラインナップ「505i」シリーズを発表した。NEC、シャープ、ソニー・エリクソン、パナソニック、富士通、三菱の6社から端末が供給される。これに伴なって8日、都内で発表会が行なわれ、NTTドコモ iモード企画部長の夏野 剛氏より新シリーズの詳細が語られた。 ■ ドコモ夏野氏「これ以上ないってぐらいにやっちゃった」 505iシリーズでは、パソコン向けのWebサイトなどで広く利用されている「Macromedia Flash」をサポートする。グラフィカルな表示が可能ため、アニメーションを使ったサイトなどの“動くiモードサイト”が可能となる。また、今回のFlashの対応に伴なってドコモでは、オーサリングソフト「Macromedia Flash MX」用に、505iシリーズ向けのコンテンツ作成ツールを用意する。ツールは無償で配布され、同ソフトを使ったことがあれば、505iシリーズ向けのコンテンツが簡単に作成できるという。
これに加えて、505iシリーズではiアプリの仕様が拡張された「iアプリDX」にも標準対応する。容量制限が緩和され、スクラッチパッドが従来の2倍の200KBになったほか、電話帳データへのアクセスやメールとの連動などが可能になっている。 夏野氏は、iアプリDXに対応したメール連動型のコンテンツとして、ソニーコミュニケーションネットワークの「ケータイPostPet」を挙げた。同アプリは、パソコン向けのメールソフトとして人気を博した「PostPet」のiアプリDX版となり、ペットがiモードのメールを届けてくれる。また、待受アプリとして利用することも可能。 続いて、ウォルト・ディズニー・ジャパンの新キャラクター「Dimo」を採用したメールアプリ「i絵文字メール」も紹介。同アプリは、505iシリーズ全機種にプリインストールされ、待受アプリとして利用できる。また、キャラクターが送られてきた絵文字メールの種類によって反応するなどのユニークな機能も用意されるとのこと。 このほか、iアプリDXは、ダウンロード元以外のサーバーへの接続が可能となるため、携帯向けのポータルサイトの提供などでの利用が見込まれていほか、電話帳や着信履歴などの端末本体に登録されたデータとの連携も可能。電話の発着信などから待受アプリのキャラクターがコメントするようなアプリも提供されるとのこと。
ハードウェア面では、全機種が赤外線通信機能とテレビなどのリモコン機能を有している。コンテンツサイトと連携して、テレビのリモコンや、ビデオ予約機能など家電等の外部機器との連動も強化するという。 また、新シリーズでは外部メモリースロットが標準装備される。新シリーズ発表とともに公表された機種の中では、「D505i」と「SO505i」がメモリースティックDuoを採用、「SH505i」「N505i」「P505i」「F505i」はminiSDを採用する。なお、上記6機種はいずれもQVGA(240×320ドット)表示が可能なメインディスプレイを装備している。 夏野氏によれば、新シリーズの端末は「これから3カ月以内に順次登場する」とのこと。価格帯については、「これまでの携帯電話と大きな差はないのではないか」と語っている。また同氏は、現状のカメラ付き携帯電話は「物珍しいものを撮影する用だった」とし、505iシリーズで130万画素クラスのデジタルカメラが搭載された端末が登場することで、「使い捨てレンズ付きフィルム、インスタントカメラの利用領域に入ったのではないか」と述べている。 ■加藤あい、ケータイPostPetに「カワイーッ!!」 発表会中盤では、ドコモのCMに起用されているタレント・加藤あいもゲストとして登場した。ドコモの夏野氏が加藤あいに新シリーズのサービスなどを教えるような形で進行し、これまでの携帯電話に搭載されているカメラとは一線を画す画質に、加藤あいは「肌の状態までわかってしまいそう」とコメント。また、富士通製の「F505i」に搭載されている指紋認証機能について「昔、映画で観た指紋認証がケータイできるなんてビックリ」と会場を和ませた。
(2003/4/8) [Reported by 湯野 康隆、津田 啓夢] |
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