【セキュリティ】
Microsoft VMに深刻なセキュリティホール
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DOSコマンドで確認した際の画面。赤線を引いた部分が確認するべきバージョンとなっている |
マイクロソフト株式会社は10日、Windows OSやInternet Explorer(IE)などに含まれるJavaの実行環境「Microsoft VM」に、深刻なセキュリティホールがあることを発表した。ほとんどのWindowsが影響を受けるため、同社では最も危険度の高い“深刻”な問題として警告している。
この脆弱性は、Microsoft VMに含まれる「ByteCode Verifier」が、特定のコードを適切にチェックしていないために、不正なプログラムが実行される可能性があるというもの。「ByteCode Verifier」は、Javaアプレットを実行前に検証するプロセス。悪意のあるユーザーによって脆弱性を悪用された場合、ユーザーのPC上で任意のプログラムが実行される可能性がある。
Javaアプレットは動的なコンテンツを表示できるため、多くのWebサイトで利用されている。しかし、ブラウザーにダウンロードして実行されるために、ユーザーがWebサイトやHTMLメールを閲覧しただけで、悪意のあるJavaアプレットを実行させられる可能性があり、危険性も高い。
実際に影響を受けるのは、Microsoft VMのビルド3809以前(3809を含む)がインストールされているPC。Microsoft VMは、Windows OSやIEの一部として出荷されているほか、多くのアプリケーションの一部としても出荷されている。したがってマイクロソフトでは、必ずビルド番号を確認し、影響を受けるか判断してほしいとしている。判断方法は以下の通り。
“5.00.****”の部分が“5.00.3810”になっていない場合は脆弱性が存在するため、早急に対策を行なう必要がある。
対策は、Windows Updateで修正プログラムを適用し、Microsoft VMを対策済みの「ビルド3810」にするか、Java アプレットを無効にすることなどが挙げられる。
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(2003/4/10)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]