【業界動向】
EU、IT大賞賞金として70万ユーロ用意
■URL
http://europa.eu.int/rapid/start/cgi/guesten.ksh?p_action.gettxt=gt&doc=IP/03/510|0|RAPID&lg=EN;
http://europa.eu.int/information_society/istevent/2003/index_en.htm
http://www.ist-prize.org/
欧州連合(EU)の行政機関欧州委員会は、European Council of Applied Sciences and Engineering(EUROCASE)と共同で、Information Society Technologies (IST) Programの一環として、IT関連の技術で最も優れた技術をEuropean Information Society Technologies Prizeとして表彰し、2003年は最高70万ユーロの賞金を提供すると発表した。
応募は2003年5月15日が締め切りで、10月にイタリア・ミラノで開催されるIST 2003会議で発表される。欧州委員会は、優秀者3名をGrand Prizeとして表彰する。企業、研究機関、大学などの別を問わず、広く一般から応募者を募集する。賞のテーマは「高い情報技術コンテンツと顕著な市場化の可能性を伴う新製品」であること。実際に市場競争力のある製品をこの大会を開くことで続々輩出させることを目的とする。今年の審査委員長は、ST MicroelectoronicsのCEO兼会長のPasquale Pistorio氏が務める予定だ。
IT技術の評価には20の規準項目があり、技術的な卓越性、斬新なコンテンツ、戦略的ビジネスプラニング、競争力の改善可能性、市場価値の可能性、新市場を形成するか、ベンチャーを立ち上げ、雇用を生み出す可能性、情報化社会の理解および普及を助ける機能があること――などが判定基準となっている。
このISTのアワードは、欧州のIT技術者にとっては非常に重要な意味があるとされており、昨年はコペンハーゲンで開催され、5,000人の応募者があった。今年はイタリアがEU議長国を占めることもあり、イタリアの全面的協力を得て、ますます壮大な大会になると見られる。
(2003/4/11)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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