顧客は商品をどのようにカスタマイズするか～米研究結果

■URL
http://www.mediarelations.ksu.edu/WEB/News/NewsReleases/Crow41003.html

　ネットショッピングで顧客が商品を自由にカスタマイズできる場合に顧客がどのような行動をとるのか、カンザス州立大学の研究によってその一部が明らかになった。

　この研究を行なったのはカンザス州立大学のマーケティングインストラクターJanis Crow氏である。彼女によるこの研究は「Behavior Research Methods,Instruments and Computers」誌5月号に掲載される予定だ。

　Janis Crow氏はこの実験のための特別のプログラムとWebサイトを構築し、カンザス州立大学の学生に被験者として参加してもらった。そこで学生たちは好きなようにカスタマイズできるピザ、靴やPDAなどを実験的に購入した。学生たちは商品のカスタマイズの方法やオプションなどを自分が好きなように、あるいはコンピュータの推薦により決めていった。商品のブランドや価格は学生の嗜好に影響されないよう中立に保たれた。

　こうした実験の結果、学生たちの購入方法は商品を好きなようにカスタマイズできるにもかかわらず、初期条件に大きく影響されることが分かった。学生達は様々な属性を選べる商品を選ぶ傾向があったが、そうした商品をカスタマイズするのは難しかったという。

　Janis Crow氏は今後さらに研究を進め、商品購入の際のカスタマイズプロセスがどのような要素に影響されるのかを調べ、博士論文にまとめたい考えだ。

(2003/4/14)

[Reported by 青木 大我 (taiga@scientist.com) ]