【調査】
矢野研、ブロードバンドコンテンツ調査結果。音楽配信が人気■URL 株式会社矢野経済研究所(以下矢野研)は、「ブロードバンドコンテンツ利用に関するアンケート調査結果」を発表した。 同社は2002年12月~2003年1月にかけて、回線速度と利用するWebサイトの種類を訊ねる予備調査(回答者1万1,600人)を実施。ここで「動画・音楽の有料サイトを利用している」と答えた回答者540人(全回答者の4.65%)を対象に本調査を実施した。有効回答数は475件。 回答者のほぼ全員がブロードバンド回線利用者で、パソコン利用暦5年以上が約6割、1日のインターネット利用時間が3時間超が半数以上という特性を見ると、パソコン関連のスキルが高い“先進ユーザー”による調査結果といえる。ただ、有料コンテンツ利用者が数百名規模で回答している調査はまだ数が少ないため、貴重でもある。 回答によれば、利用するブロードバンドコンテンツでは「音楽のダウンロード販売等」が62.93%で最も多く、次いで「映画予告・企業CM」(55.37%)、「音楽ビデオ・ライブ中継」(50.98%)、「インターネットラジオ」(45.85%)が上位となった。「教育・習い事(英会話等)」や「スポーツ番組」、お笑い・バラエティといった「エンタテインメント」はいずれも低く、10%台に留まっている。 利用しているブロードバンドポータルサイトでは、最も多かったのが「BIGLOBEブロードバンド」(22.93%)。他にNTT東日本の「フレッツスクエア」(17.80%)、「BROADBAND@nifty」(14.39%)、ソニーコンピュータエンタテイメント(13.41%)、「BROBA」(13.66%)などが挙がった。「BIGLOBEブロードバンド」について矢野研では、「BIGLOBE」の知名度に加え、コンテンツの充実、カスタマイズ可能な点などを人気が高い理由としている。 ブロードバンドコンテンツで満足している点では、「自分のペースで好きなときに利用できる」(74.15%)、「お店に行かなくていい」(59.51%)、「自分の興味や関心に特化した情報が入手できる」(54.63%)などが目立つ。一方、不満な点では、「画面サイズが小さい、画質が悪い」(63.41%)、「品質が安定しない」(44.88%)、「ラインアップが少ない」(39.02%)、「料金が高額」(32.93%)といった点が挙がった。 矢野研では、音楽配信関連のサービスは業界の取組みが積極的で、プロモーションなどでインターネットとの相性もよく、またダウンロード購入したコンテンツを視聴する機器(MP3プレイヤーなど)が充実している点から、利用度が高いとしている。またコンテンツの質や量の整備が進み、業界全体の取り組みも活発化していることから、今後「動画・音楽の有料サイト」利用経験者の構成比が1割を越える(今回調査は約5%)頃から、ブロードバンドコンテンツの本格利用が拡大すると予測している。 (2003/4/15) [Reported by aoki-m@impress.co.jp] |
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