【セキュリティ】
ZIPファイルに見せかけようとするウイルス 「W32.HLLW.Purol」
■URL
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/w/w32.hllw.purol.html
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「W32.HLLW.Purol」が装うZIPファイルのアイコン
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株式会社シマンテックは15日、自分自身をZIPファイルに見せかけてクリックを誘うウイルス「W32.HLLW.Purol(以下、HLLW)」を警告した。現在、被害報告数は少ないものの“ダメージ”と“感染力”は中となっている。
HLLWは、ファイル共有ネットワークを利用して感染を広げ、感染先のPC上で特定のファイルを削除しようとするウイルス。メールでの感染行動は行なわない。特徴は、圧縮・解凍ソフト「WinZIP」のアイコンを利用して、ZIPファイルに見せかけることによって、ファイルのクリックを誘う点だ。
実際には、Microsoft Visual Basicで書かれたプログラムがUPX形式で圧縮されており、クリックすると自己解凍したのちにウイルスプログラムが実行される。実行後は、「NORTON」や「McAfee」などのウイルス対策ソフトの削除を試みたり、「ICQ」や「KaZaA」の共有ファイルに自分自身を感染させることにより、感染の拡大を試みる。
万が一感染の疑いがある場合は、ウイルス対策ソフトによってスキャンを行ない、発見されたウイルスをすべて削除した上で、改ざんされたレジストリーの修正を行なわなければならない。
(2003/4/16)
[Reported by otsu-j@impress.co.jp]
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