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松下電器、デジタルテレビに家庭用コンテンツをネット配信■URL 松下電器産業は17日、デジタルテレビに家庭用コンテンツを提供するネットワークサービス「Tナビ」を5月15日から開始すると発表した。生活やレジャーの情報、オンラインショッピング、ゲーム、占い、通信カラオケなどが用意されており、簡単なリモコン操作で利用できる。 Tナビ対応のデジタルテレビであれば、リモコンの「Tnavi」ボタンひとつで松下電器が運営するポータルサイトが表示され、そこからメニューをたどって各社のコンテンツにアクセスする仕組み。サービス開始時に用意されているのは、ぴあ/ぴあデジタルコミュニケーションズの「シネマぴあ」「グルメぴあ」、リクルートの「イサイズじゃらん」、紀伊國屋書店の「KinokuniyaBookWeb」、日本エンタープライズのゲーム「オセロ」、サイバーマップ・ジャパンの地図サイト「マピオン」、松下電器の通信カラオケ「ゆめカラ」の楽曲データダウンロードなど21種類。このほかにも賛同企業が発表されており、合計36社がコンテンツ/サービスの提供を予定している。 Tナビ用のWebサイトは、横16:縦9という画面比率に合わせて800×450ピクセル(横×縦)のレイアウトに修正する必要があるが、通常のHTMLベースで作成可能。Webサーバーも特別に用意する必要はないとしており、デジタルテレビ向けにふさわしいコンテンツを広く取り込んでいく考えだ。なお、ポータルサイトとしてのTナビ自体は無料サービスだが、各コンテンツについては一部有料サービスも提供される。
Tナビに対応するのは、松下電器から5月15日に発売されるBSデジタル/110度CSデジタル対応のハイビジョンテレビ「デジタルT(タウ)」で、36インチの「TH-36D30T」(希望小売価格35万円)と32インチの「TH-32D30T」(同29万円)がラインナップされる。10BASE-TのEthernet端子とHTML4.0をサポートした独自のブラウザーを搭載しており、ADSLなどの常時接続環境でTナビが利用できる(ISPとの契約は別途必要)。 なお、松下電器は14日、シャープ、ソニー、東芝、日立製作所とともに「デジタルテレビ情報化研究会」を設立。通信機能やブラウザーの仕様、コンテンツの策定ガイドラインなど、デジタルテレビ向けの通信サービスの技術仕様を今秋にもとりまとめる計画だが、今回の製品に搭載されているネット機能はこの活動とは別個のものとなる。研究会が策定する仕様と互換性を持つかどうかなど、現時点ではなんとも言えないとしている。 ◎関連記事 (2003/4/17) [Reported by nagasawa@impress.co.jp] |
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