【業界動向】
米Centillium、1チップで1000チャンネル以上のVoIPを提供するVoIPプロセッサ
■URL
http://www.centillium.com/news/press/this_release.cfm?ID=77
米Centillium Communicationsは21日(現地時間)、第4世代VoIP(Voice-over-IP)プロセッサ「Entropia III」を発表。1チップで1000チャンネル以上のVoIPを提供可能で、同社では集積度、消費電力、コストパフォーマンスにおいて、既存のSystem-On-Chip製品市場で最高性能を実現したとしている。
Entropia IIIは、DSP処理28GMAC、ネットワーク処理1GOPの処理能力を1チャンネルあたり3mW未満の消費電力で実現したという。GMACはGiga Multiply-Accumulate operations per Secondの略で、1秒間に実行可能な掛け算の回数で表現する積和演算性能を示す単位。GOPはGiga Operations per Secondの略で、DSP性能を表わす指標として使われる。
Entropia IIIは、部品を減らしコストを下げるため、ハードウェアアクセラレータ、TDM クロスコネクトおよびマルチパケット・インターフェイスをSoC(System on Chip)として組み込んだ。DSPおよびネットワーク処理機能を同一チップ上に統合することによって、音声品質に重要な要素となる遅延最適化を大きく改善したという。また、幅広いボコーダ(音声の符号化・複合化を行なう機能)のセット、およびVoATM AAL1/AAL2およびVoIP over Ethernet、AAL5をサポート。システムベンダーが有線および無線ネットワークを構築するために必要な豊富な機能を提供し、柔軟なデザインを可能にするとしている。
(2003/4/22)
[Reported by 工藤ひろえ]
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