【政府・法・裁判】
ソフトバンクBB、イー・アクセス小畑氏への訴訟取り下げ
■URL
http://www.eaccess.net/company/press/2003/030422.html
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http://www.softbankbb.co.jp/
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左から小畑至弘氏、城山康文弁護
士、藤田耕司弁護士、井上朗弁護士
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ソフトバンクBB(旧ビー・ビー・テクノロジー)は、2002年8月にイー・アクセスの小畑至弘取締役に対して起こしていた損害賠償を求める訴訟を取り下げた。小畑氏側もこれに同意し、今回の裁判は終了した。
小畑氏側からの説明によれば、4月になってソフトバンクBB側から「軟着陸しよう」という趣旨の和解案が提示されたという。小畑氏側が和解案を拒否したところ、4月21日にソフトバンクBB側から東京地裁に対し、訴訟の取り下げを行なったという。
裁判では、AnnexAがISDNの干渉を受けやすいこと、フルオーバーラップ方式のAnnexAが他のADSLに干渉を与える可能性があるという小畑氏の発言が真実であるという立証を行なうための準備が進められていた。小畑氏側は判決を前に訴えを取り下げることは、実質的に勝訴であると判断、取り下げに合意した。
また、勝訴の見込みもあるのに取り下げに合意した点については、小畑氏自身の日常生活や小畑氏の家族への精神的負担などから、早期に解決することが得策と判断したと説明している。
小畑氏は今回の取り下げについて「喜ばしい事態」として感想を述べ「TTCのスペクトル管理標準を巡る検討が自由な環境で議論できる」と説明した。今後のTTCでの議論については「今後は委員長になる人がでてくるだろう」として、訴訟が終わったことによる議論の進展に期待を寄せた。また、自身が委員長にとどまるかどうかについては「他の委員と相談」とした。今回の訴訟については「技術標準の議論に影響を与えるために関係する委員長個人に対して訴訟を起こしたり、委員に内容証明郵便を送りつける行為は効果がないと証明された」として、重要な意味があると述べた。
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小畑氏側の見解を表明する
城山康文弁護士 |
小畑至弘氏 |
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(2003/4/22)
[Reported by 正田拓也]
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