【業界動向】
米FTC、スパム発信者に対しサイト閉鎖を目的として提訴
■URL
http://news.findlaw.com/hdocs/docs/ftc/ftcwestby041503cmp.pdf
http://www.ftc.gov/opa/2003/04/westby.htm
米連邦通商委員会(FTC)はこのほど、イリノイ州東地区地方裁判所に、詐欺的なスパム発信者とされるBrian Westby氏を提訴したと発表した。
訴状によれば、Westby氏は、自らが経営する「Married but Lonely」というアダルトサイトへ誘導するスパムメールを、タイトルなしででたらめの返信アドレスおよび空の「reply-to」欄を設けて多量に送信した。送信先には大勢の未成年や職場のアドレスが含まれていたという。また、配信中止手続きのためのURLが記述されていたが、そのURLにアクセスしてもエラーが出るだけで、配信中止できなかったという。
また訴状によれば、返信先や送信元などの情報もでたらめであるだけでなく、全くアダルトコンテンツに関係しないかのようなアドレスであることが多く、内容を欺くもの(「spoofing」と呼んでいる)であったという。返信先は実在しないアドレスであることが多く、受信ユーザーが返信メールを大量に送信しサーバーに配達不可能メールが溜まる結果になった。実在するアドレスであった場合は、苦情メールが無実の人に大量に届く結果になったという。
このような行為はFTC法に違反することから、FTCは、差し止めを求めている。
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(2003/4/22)
[Reported by Gana Hiyoshi]
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