【ハードウェア】
ドコモ、@Freedにも対応するキーボード付きPDA「sigmarionIII」■URL
NTTドコモは、Windows CE .NETを搭載したキーボード付きPDA「sigmarion(シグマリオン)III」を開発したと発表した。発売日は早くて5月下旬以降。価格はオープンプライスだが、店頭価格は6万円を切る見込み。 「sigmarionIII」は、ドコモのキーボード付きPDA「sigmarion」シリーズの最新機種。NEC製で、OSはWindows CE .NET Version4.1、CPUはインテルのXScaleプロセッサPXA255 400MHzを採用した。メモリは、RAM 64MB、ROM 32MB。ディスプレイは、65,536色800×480ドット表示の5インチTFT液晶を搭載した。 ディスプレイの両サイドには、使用頻度の高いアプリケーションを素早く起動するためのハードアイコンを装備した。電源のON/OFFは、キーボード右上の電源キーのほか、ボディの開閉でも操作可能。なお、閉じている状態ではアプリケーション稼動させられないが、Wake On Ring機能はサポートされる予定だ。 外部機器と接続するインターフェイスとして、赤外線通信ポートのほか、miniAおよびminiBと2つのUSB端子を装備。パソコンとの接続時にはクライアントとなり、携帯電話やFOMA、PHSと接続された場合はホストとして機能するという。外部記録メディアとしては、Type2のコンパクトフラッシュ(CF)カードスロットおよびSDIO/MMCカードスロットを装備し、CFスロットに通信機器を装着した状態でも、SDカード側でデータ保存が可能となっている。このほか、イヤホンジャックに加えて、新たにマイクジャックも備えた。 キーボードのキーピッチは14.1mm。キーボード入力のほか、スタイラス入力も可能だ。本体の大きさは189×117×21(横×縦×厚)mm、重さは455g。バッテリー連続駆動時間は、非通信時で4.5~8時間、通信時で3~5時間。オプションの大容量リチウムイオンバッテリーを利用すれば、約16時間(非通信時)の連続駆動も可能だ。 対応通信機器は、ドコモが提供している各種機器をサポートしており、4月から提供されている定額制PHSデータ通信サービス「@FreeD」も利用可能。携帯電話やFOMA、パソコンとの接続で使用するUSBケーブルはオプションとして提供される。SDIOカード対応だが、SDカード型PHSなどがドコモから提供されるかどうかは未定。また、担当者によれば「AirH"は利用できない」という。
ソフトウェア面では、ペン操作で画面表示を無段階で拡大・縮小できるインターネットブラウザ「Picsel Browser」を搭載。HTMLを閲覧するWebブラウジングのほか、PDFやWord、Excelなどのほか画像データもサポートする。パソコンのディスプレイに比べて面積が小さくなる同製品だが、文字が小さく表示されていても、自在に拡大することで、スムーズな閲覧が可能になる。なお、Webサイトでよく用いられているFlashには対応していない。 ブラウザソフトとしては、Internet Explorer 5.5 for Windows CEも搭載。スケジューラやアドレス帳などのPIMソフトのほか、Windows Media Player for Windows CEも用意されており、MPEGやMP3など各種マルチメディアの再生が可能だ。インスタントメッセンジャーソフトのMicrosoft Messenger for Windows CEも標準搭載されている。「@FreeD」利用時にドーマント状態になると、サーバーとの接続が切断されるが、これについての対処法は特に用意されないという。 このほか、デスクトップのカスタマイズや新たなソフトウェアをネット経由でダウンロードできる「mobileCustom Ver.2」を標準搭載。「mobileCustom」そのものは、「sigmarionII」でも用意されており、提供されるソフトウェアの詳細は未定だが、同様にコンテンツやドライバなどが配信される予定だ。 本体の大きさは189×117×21mm、重さは455g。バッテリーでの駆動時間は、非通信時で4.5~8時間、通信時で3~5時間。 (2003/4/22) [Reported by 関口 聖/鷹木 創] |
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