【新製品/電子出版】
松下、単3電池2本で3カ月以上使用できる電子ブックを今秋発売
■URL
http://matsushita.co.jp/corp/news/official.data/data.dir/jn030422-5/jn030422-5.html
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ΣBook
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松下電器産業は、省エネ型電子ブック「ΣBook(シグマブック)」を開発した。発売は2003年秋頃を予定。価格は30,000円台になる見通し。2003年夏にも「ΣBookモニタープログラム」が実施され、出版社や作家、電子コンテンツクリエイターなどから意見が募集されるという。
ΣBookは、消費電力がほとんどかからない状態で画面を表示したままにコレステリック(Cholesteric)液晶を搭載した電子ブック。STN方式やTFT方式の液晶では2~6時間程度しか使用できないが、ΣBookは単3電池2本で3~6カ月(10,000ページ程度)使用できる。常時通電しているため、起動にも時間がかからないという。SDメモリーカードの電子書籍向けフォーマット「SD-ePublish」に対応し、著作権保護機能「CPRM(Content Protection For Recordable Media)」が搭載されている。
形状は単行本サイズで、端末を開くと見開きで対になった液晶ディスプレイが登場する。ディスプレイは、それぞれ7.2インチ、1,024×768ドット(180dpi)のグレースケール16階調モノクロ液晶。当初はブルーとホワイトのモノクロ液晶が搭載されたモデルが発売されるが、その後ブラックとホワイトのモノクロ液晶が搭載されたモデルも発売される予定。液晶部の下には、ページをめくったり、戻したりできるボタンなども装備。大きさは154.5×205.0×25.4mm(閉時)。重さは520g(電池は含まず)。
コンテンツは、インターネットなどからパソコンやキオスク端末経由で供給され、SDカードに保存して使用する。ΣBookには、SDカードスロット以外のインターフェイスは搭載されていないが、松下では「将来的にはSDIOなどにも対応したい」としている。
同社では、ΣBook発売に合わせて電子書籍事業を開始する方針。同事業は、出版社や既存電子書籍配信サイトなどと提携し、コンテンツを配信する事業、CPRMを利用したライセンスセンター事業、ΣBookなどの端末を生産する事業などで構成される。
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カラーバリエーションもある
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(2003/4/22)
[Reported by 鷹木 創]
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