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【セキュリティ】

シマンテック、“SARS”に便乗したウイルス「Cronex」を警告

■URL
http://www.symantec.co.jp/region/jp/sarcj/data/w/w32.coronex@mm.html

表示されるメッセージ

 シマンテック株式会社は、メールのSubject欄に「SARS」や「SARS Virus」と表示するウイルス「W32.Coronex@mm(以下、Coronex)」を警告した。Windows 95以降のWindows OSが影響を受ける。

 Coronexは、独自のSMTPエンジンを利用して、Windowsのアドレス帳に登録されているすべてのメールアドレスに自分自身を大量に送信するワーム型ウイルス。送信メールのSubject欄に「SARS」や「SARS Virus」と表示する点が特徴だ。

 Coronexに感染すると、「corona virus」というメッセージを表示した後、自分自身をコピーし、レジストリの改変を行なう。次に、Windowsのアドレス帳をレジストリーから探し出し、独自のSMTPエンジンを利用して自分自身を大量送信する。送信時のメールには以下のような特徴があるため、このようなメールを受信した際には細心の注意が必要だ。

差出人: sars@hotmail.com
件名: SARS
本文: Severe Acute Respiratory Syndrome
添付ファイル名: Sars.exe
差出人: corona@hotmail.com
件名: Virus Alert!
本文: SARS Virus
添付ファイル名: Virus.exe
差出人: sars2@hotmail.com
件名: I need your help
本文: Severe Acute Respiratory Syndrome
添付ファイル名: Corona.exe
差出人: Virus2@china.com
件名: SARS Virus
本文: SARS Corona Virus
添付ファイル名: Cv.exe
差出人: deaths@china.com
件名: bye
本文: deaths virus
添付ファイル名: Deaths.exe
差出人: virus@china.com
件名: SARS
本文: SEE Ya
添付ファイル名: Sars2.exe

 万が一感染の疑いがある場合は、ウイルス定義ファイルを更新した後、PCをセーフモードで再起動してウイルススキャンを行なう。次に、発見されたウイルスをすべて削除し、レジストリーを修正しなければならない。シマンテックでは、被害状況、ダメージ、感染力を共に“低”と評価している。

(2003/4/24)

[Reported by otsu-j@impress.co.jp]

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